ショップカードを有効活用しましょう

はじめに

テレビなどのマスメディアでの広告展開ができる大企業は、多くの人にブランドを認知してもらい実際に店舗に行けばその商品やブランド、企業名に目が留まるというブランド戦略を行っています。多くのターゲットとなる人の目につく、耳に残るキーワードや一般情報でもいいので知られておくことが大切とされています。一方、最近ではメーカーが行う広告展開だけではなく口コミや紹介マーケティングが注目されてきています。

口コミとは口頭によるコミュニケーションの略語です。紹介は文字通り人から人への伝達方法です。前述のマスコミ利用も一種の紹介ですが、ここで言う紹介は「知り合いからの情報」つまりさらに親近感と信ぴょう性のある情報と言えます。

口コミや紹介はフェイスブック、ツィッター、Line、インスタグラムなどのSNSの発達でさらに重要な情報拡散及び情報入手方法と位置づけされてきています。その発達に伴い注目されてきているのがショップカードです。

 

今回はそのショップカードについて考えてみましょう。

 

ショップカードとは

ショップカードは、簡単に言うとお店の名刺のようなものです。

店名、住所、連絡先、取扱商品などを記載してお客様にお店のイメージや雰囲気を伝える、いわゆる広告ツールです。名刺の大きさ、あるいは二つ折り名刺の大きさになっているものが多く使われています。

このサイズはお店に置いても場所を取らないお店側の事情とお客様の財布やカードホルダーに入れてもらい、再訪問される時、人に紹介しようとかいう時に、使ってもらいやすいことを考えているためです。

また、多くの場合お店のレジの傍に置いておきお会計のちょっとした時間や、お店を出る前、更には、今日はお店には入らないけど、次回来ようと思った人が、気軽に持ち帰れるようにしています。

ショップカードのメリット

ショップカードの最大のメリットは、お客様がお店情報に即座にアクセスできるということです。

例えば、お客様は一度来店しただけでは、お店の電話番号、住所などをほとんど覚えていないと思います。お店の名前さえ覚えていないこともあり得ます。

そこで、「もう一度あの店に行ってみよう」と思ったときには、改めてインターネットで検索するか、探すのが面倒で別のお店に行くことにするかのどちらかになるでしょう。

仮に、わざわざインターネットで検索しても、インターネット上で他のお店に目移りして、そちらのお店を選んでしまう可能性も十分あります。

お店側の知らないあいだにチャンスを逃がしている可能性が非常に高いと思われます。ショップカードがその場にあれば、すぐに連絡先が判り、再来店になる可能性は高いというものです。また別の見方ですが、ショップカードがあれば知り合いに「このお店良かったよ」と紹介しやすく、知り合いに渡してもらうこともできるため、新規顧客の獲得につながる可能性が高いのです。

つまり、ショップカードはお店経営には、最低限用意すべき効果的な広告宣伝ツールなのです。ショップカードのデザインが集客アップ、売上アップに結び付き、業績を左右してしまうこともあります。このようにショップカードが果たす役割は小さくはないのです。「たかがショップカード、されどショップカード」です。

ショップカードの役割

1)強力な広告ツールとしてのショップカード

お店の名刺としてショップカードには基本的には、店名、住所、連絡先、取扱商品、営業時間などの情報を記載します。「仕事につながる士業向け名刺とは?」でも書きましたが、紹介するだけではなく印象付けることで、再来店、いわゆるリピーターになってもらうことが大事な目的の一つです。

2)他店との差別化を図るショップカード

表面にはお店の名刺としての機能を持たせ、裏面はポイントカードやサービス券、割引券のように使うこともでき、お客様の再来店、リピーター化に繋げることができます。他店にはないサービス提供という点で他店との差別化が実現できます

 

ショップカードの目的別活用方法

1)お客様のリピーター化に繋げましょう

先に書きましたが、ショップカードを用意しているお店に行って気づくことは、ショップカードがレジ周りに置いてあり「ご自由にお持ちください」というセルフでお客様が持ち帰る形にしていることがほとんどだということです。

この場合、お店に何らかの興味や好感を持っているお客様が持って帰るケースが多く、使用されたショップカードの枚数に対する回収率は高いと思われますが、それはリピートの可能性が高いお客様の再来店を促すことですので大きな売り上げ増につながる効果的貢献とは少し違います。よって、まずは「すべてのお客様に手渡す」方法を考えることが大事です。

ショップカードの使用方法のポイント

飲食店ではレジカウンターだけではなく、テーブルにも置きましょう

レジカウンターだけに置いておく場合、数名で来店された場合はレジに精算にくる人は1人の可能性があり、その人だけがショップカードに気が付きます。それが家族での来店ならそれでもかまいませんが、友人知人、接待、団体客の場合は、ショップカードをほしい人がいても手に入りません。ショップカードは、レジカウンダ―だけではなく各テーブルにも置きましょう。

精算時にレシートと一緒に手渡しましょう

レジで配布する場合には「ご自由にどうぞ」ではなく、精算時にレシートと一緒にお店スタッフから手渡しましょう。その際にイチオシメニューをお伝えすることも効果的です。更に、ポイントカードの機能を付け加えることにより、レジに来た一人だけではなく人数分配布ができたり、割引券の機能を付け加えることにより、次回使おうと思ってもらえれば、容易には捨てられなくなります。

テーブルに配りに行く、名刺交換のように渡しましょう

店長やスタッフが接客に熱心な店は、食事中の各テーブルを回って、挨拶をしながら名刺を渡しているお店もあるようです。その際にショップカードもいっしょに渡しましょう。テーブルでの店長の挨拶は、リピーターづくりには大変効果的ですのでぜひ実行されることをおすすめします。

2) 新規顧客獲得のために使いましょう

ショップカードは新規顧客獲得のためにも活用できます。

近隣の事務所、店舗を回って店の紹介をする際に手渡す、また近隣の店舗に置かせてもらうなどができます。他店舗に置いてもらう際には、そのお店のチラシやショップカードを自店に設置することもし、お互いに相乗効果を見込めるように考えましょう。相乗効果を期待するには、置いてもらうお店は自店の客層とマッチしたお店を選びましょう。

ショップカードの作り方ポイント

ショップカードの目的と使用方法に続いて作り方について考えましょう。まずはショップカードに載せる情報に関するポイントからです。

1)自店舗の情報

最低限必要項目

店名、営業時間、定休日、電話番号、メールアドレス、住所と地図などの基本情報です。

必須ではありませんが、ホームページのURL、フェイスブックやLineなど活用しているSNSのアドレスやさらにアクセスを楽にするためにQRコードなど。

但し、ここで注意が必要なのが、地図です。固いことを言いますが、皆さんが普段使っている地図サービスは、地図サービスとして利用している範囲では、無料ですが、このような印刷物などに利用したり、特定のビジネスに使ったりする際には、別途料金が必要です。

地図を簡単にコピーしてくるのではなく、略地図などでいいので、簡単に地図を作ることがお勧めです。

2)基本情報の他に来店したくなるような情報

お店の特徴とこだわっている点、マスコットキャラ画像、イチオシメニュー、店内写真、外観写真、禁煙・分煙情報など

3)ショップカードのサイズ

「ショップカードとは」の項目で記載した通りサイズはお店での置きやすさと使われやすさを考慮して名刺のサイズが最も多く使われています。

目立つように変形ショップカード(下記のエッグレストランのエッグセレントのショップカードは卵型)もありますが、大きさは名刺サイズを基にしています。目立ってもカードホルダーに入らなくて捨てられては意味がありません。名刺のサイズにたくさんの情報を入れることが難しく、無理やり入れても文字が小さくなって読んでもらえないと本末転倒です。

そこで二つ折り名刺サイズのショップカードが最近増えています。多少高くはなりますが、十分な情報量を入れて名刺と同様に扱えますので費用対効果は良くなります。二つ折りにも縦型と横型があります。面積は同じですので記載できる情報量は同じと考えられます。よほど横長で見せたい情報でなければ印刷費用を考えて縦型二つ折りがおすすめです。

[青山デザインカードからのお買い得情報]
画質のいいオフセット印刷で印刷をしましょう。
商品: 二つ折りラミコート縦型 500枚
両面印刷 ¥6,150(100枚当たり¥1,230)
青山デザインカードでは提携デザイナーを紹介することができます。
詳しくはこちらへ ⇒ http://card.yorozya.net/designer
4)ショップカードに活用する地図の扱い

基本情報にリストアップされている地図ですが、扱いには要注意です。目印になる建物、有名なお店などを記載することがあります。確かに「今」道を説明するには目印を教えてあげることは効率がいいです。

しかし、この目印は重要文化財ではない限りいつまでもその形や名称で存在するとは限りません。地図を見なくても来店できるが覚えやすくする目的で著名な建物、公園、大きな道路からのアクセスを記載することはありです。地図がないと分かりにくいお店は目印になる何を記載するかをよく考えましょう。

最も重要なことは変動があった場合でもショップカードの修正が簡単にできるように印刷デザインデータは自社で所有することが肝心です。

 

◎デザインについてのワンポイントアドバイス
ショップカードのデザインひとつでお店の印象が変わります。用紙、背景の色、フォント、ロゴの使い方などでお店の印象は驚くほどガラッと変わります。ターゲット層を考慮して、ショップカードをデザインしましょう。
名刺印刷・デザインに役立つ基本知識」参照

 

自社でデザインができる人がいない場合はプロのデザイナーに頼んだ方がいいでしょう。デザイン会社に頼むと高くつと思われがちですが、狭い面積のデザインですから意外と低価格で請け負うデザイナーはいます。

青山デザインカードでは提携デザイナーを紹介することができます。
詳しくはこちらへ ⇒ http://card.yorozya.net/designer

お店の業態や人員体制にもよりますが、店長やスタッフの顔写真を載せることもお店の雰囲気を伝えるには効果的です。

下記は大阪の週末カフェ「むつカフェ」のショップカードです。店長とスタッフ(奥様?)の顔写真入りです。

「むつカフェ」のショップカード-1 「むつカフェ」のショップカード-2

写真ではなく似顔絵を使うと雰囲気が変わってきます。似顔絵も専門家に依頼すれば、「クールな感じ」「ファンキーな感じ」「真面目な感じ」などタッチを変えて描くことは可能です。写真を送るだけで似顔絵は出来上がります。

顔写真&似顔絵のメリット:来店された際に似顔絵を見ていると以前から知っている人というような親近感が持てます。ちなみに私は時々フェイスブックのオフ会に参加しますが、初対面の人も既に知っている友人のように話しかけられます。(余談でした)

下記は私の写真から起こした似顔絵です。参考になればうれしいです。

キャラ名刺
おすすめの専門業者 http://www.comicdo.net/
「コミック堂」運営は有限会社CRIE
5)ショップカード印刷

自社でデザインができるお店はデザイナーなど専門家に依頼する必要はありません。お店の伝えたいことを伝えたい雰囲気とともにデザインすればいいと思います。

ただし印刷はよほど紙の種類にこだわらない限りは印刷業者に依頼することをおすすめします。ブログ「安くておすすめの名刺印刷サービス比較2018年度版」の自作名刺作成についてで説明してありますが、安くつくろうと自主印刷をすることはかえって高くつきます。別ブログ中野くんシリーズの「印刷トラブる中野くん」でも自主印刷の失敗を面白おかしく書かれています。

印刷専門業者に依頼すると品質がいいだけではなくいろいろな加工ができます。なおかつ探せば安いネット印刷販売業者もあります。上で紹介しています「むつカフェ」の二つ折りショップカードはラミネート加工です。週末だけの営業なので数量は少し控えめの200枚で¥2,990と破格値でした。

 

まとめ

冒頭に書きました通り、ショップカードは、単に「お店の名刺」としてお店を紹介するだけではなく、作り方、使い方によっては非常に強力な広告ツールとなります。お客様の印象に残るショップカードは、お店の業績拡大に繋がること間違いなしです。繰り返しますが、「たかがショップカード、されどショップカード」なのです。

 

ショップカード例

eggcellent-shopcard

都内を中心に店舗が拡大している「エッグセレント」様のショップカードです。
本棚や内装まで卵の形をしたカフェは卵がテーマです。
http://www.eggcellent.co.jp/


taboo-shopcard

金沢市の「TABOO」様のショップカードです。
かわいいブタさんが印象的な名刺です。